卓話


年度最終会長挨拶

2023年6月28日(水)

会長 黒田康裕君


 今年度は新型コロナウィルス第7波の始まりと共にスタート致しましたが、この第7波はウイズコロナの始まりでもありました。一日の感染者数が過去最大の23万人を超える日もある中、政府は感染症対策と社会経済活動との両立を図るとして、かつてのように、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置といった行動制限は行わず、我が東京ロータリークラブも万全の感染対策を講じた上で例会を休会することなく、ロータリー活動を続けることが出来ました。

 本年1月よりは出席カウントも再開させていただき、コロナ以前の例会の姿にまた一つ近づけることが出来ました。例会中に於いては会員の皆様には何かと煩わしいご対応をお願いさていただきましたが、皆様には真摯にご対応いただき誠にありがとうございました。ご協力に心より感謝申し上げます。

 過去3年間に於いては年間の三分の一の例会を休会せざるを得ず、竹中会長、濱口会長、小島会長が大変ご苦労なさったことを思いますと、私は恵まれた年度に会長と言う大役を務めさせていただけたとありがたく感じております。

 さて今年度のクラブテーマを「Enjoy Rotary」とさせていただきました。パンデミックにより日常生活が大きく変わりましたが、このような時だからこそロータリーの目的の一つであります『奉仕の理念で結ばれた職業人による国際理解、親善、平和の推進』のために、例会の充実を図り会員相互の交流を深め、会員一人ひとりが「Enjoy Rotary」を実感しつつ奉仕の理念を実践することが大切であると考えました。

 まずは例会の充実、今年度は45回の例会すべてを予定通り開催することが出来ました。例会は会員相互の交流に始まり、帝国ホテルさんの美味しい食事、そして充実した卓話の数々、今年度は26名の多彩なゲストスピーカーの方々より卓話を頂戴致しました。例会運営にご尽力いただきました親睦活動委員会、食事委員会、ソングリーダー委員会、プログラム委員会、国際奉仕委員会、そしてSAAの皆様、誠にありがとうございました。

 昨年7月の今年度の第一例会は6日でございました。7月のガバナー公式訪問に続き、10月の創立記念例会兼家族会、12月のクリスマス会、2月のロータリー創立118周年記念例会兼家族会、3月の観桜会、4月のハナミズキの会、5月には千代田6クラブ合同例会、そして2か月毎に6回開催されましたお誕生日会など会員の皆様の交流の機会もすべて開催することが出来ました。ご参加いただきました会員の皆様、そして開催にご尽力いただきましたご関係の皆様に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。7月からの筑紫会長年度におかれましても、皆様の交流が更に深まりますことを切に願っております。

 今年度は、次期10年プロジェクトのテーマを決定しスタートさせると言う重要なミッションを小島年度より引継ぎました。テーマの候補は、「首里城復興支援プロジェクト」「皇居における正倉院の国宝レプリカ展示サポートプロジェクト」、「障碍者の就労支援プロジェクト」「世界に平和の花を咲かせようプロジェクト」の4点であります。近浪チャレンジ110担当理事の下、チャレンジ110委員会にて4つの候補を吟味いただき、次期10年プロジェクトテーマとして「障碍者就労支援プロジェクト」が決定されました。プロジェクトの正式名称は「みんないきいきプロジェクト」とし、共生社会の実現に向けて東京ロータリークラブの10年プロジェクトがスタートすることとなりました。会員の皆様におかれましては今後この「みんないきいきプロジェクト」にご支援ご協力をいただきますことを切にお願い申し上げます。

 尚、他の3つのテーマ候補はいずれも素晴らしいご提案であり、10年プロジェクトではありませんが、東京ロータリークラブとして何か出来ることはないかを、会長預かりとして探ってまいりました。

 正倉院の国宝レプリカ展示サポートプロジェクトにつきましては、残念ながら現時点では我がクラブとしてサポートする具体案を確認することが出来ておりません。世界に平和の花を咲かせようプロジェクトにつきましては、まだ緒についたばかりですが、谷川副会長、後藤尚右会員にご相談させていただき、次年度に持ち越しますがもう少し内容を詰めてまいりたいと思います。そして首里城復興支援プロジェクトにつきましては、過日首里城を訪問し、そこで那覇RC金城会長はじめ、沖縄県の職員の方々とお会いして、首里城復興の現状、今後の見通しや課題について説明をお聞きしてまいりました。今後更に内容を精査した上で、東京RCとしてどのような取り組みができるかをまとめてまいりたいと思います。首里城までご同行いただきました木村平右衛門さん、短凖跳鯒遒気鵝吉田健一さんありがとうございました。

 今年度の方針の一つに、会員の皆様よりお預かりしました貴重な財源がどのように奉仕活動に活用されたか、その進捗や顛末について会員の皆様への報告を行うことを掲げさせていただきました。

 時間の関係もあり、すべてをご紹介できませんが、まずは昨年8月の青森県大雨災害に対し支援金をニコニコボックスと合わせ50万円を寄付致しました。また今年2月に発生しましたトルコ・シリア地震では両国において甚大な被害が発生しましたが、元トルコ大使を務められました遠山敦子会員のお取り計らいにより、駐日トルコ大使館に200万円を災害義援金として寄付させていただきました。

 社会奉仕援助案件としましては、東日本大震災で親を亡くされた遺児に対する奨学金でありますロータリー希望の風奨学金に50万円を援助しましたが、これは2014年より毎年行っている援助であります。社会福祉法人カリヨン子供センターは家庭に居場所の無い子供の為の緊急避難場所、つまりは子供シェルターであります。この施設に我がクラブは2015年から毎年援助を行っておりますが、今年も20万円の援助を行いました。

 公益財団法人鎮守の森のプロジェクトは、巨大地震により倒壊した家屋などの瓦礫を土と混ぜて、緑の森の防波堤を築き、瓦礫を復興のための資源として活用する活動ですが2012年より援助を継続しており、2013年には我が東京RCの有志も参加されて、津波で被害を受けた仙台空港が位置する宮城県岩沼市の海岸線に植樹を行いました。今年度もこの鎮守の森のプロジェクトには50万円の援助を行っております。

 その他にも親や家庭から離れて育つ子供たちの自立援助ホームを運営されている社会福祉法人青少年福祉センターへの援助、交通事故で親を亡くした高校生、大学生に奨学金による就学支援を行っている交通遺児育英会への援助、自殺願望者などの相談窓口を運営する社会福祉法人いのちの電話など、今年度は14件の援助を行いました。

 更には世界社会奉仕案件としまして難民支援協会への援助、国連UNHCR協会への援助、日本国際ボランティアセンターへの援助など3件の援助を行いました。ご担当いただきました社会奉仕委員会、世界社会奉仕委員会の皆様ありがとうございました。

 今年度、水野正人さん、遠山明良さん、林克昌さん、浅川誠一郎さん、白山聡一さん、安藤公一さん、短凖跳鯒遒気鵑7名の会員に地区にてご奉仕をいただきました。地区の各部門・各委員会だけでも大変な中、我がクラブでのお役目も積極的にお取組みいただき、まことにありがとうございました。

 国際ロータリーは今、大きな転換点にあります。それは国際ロータリーの中に設置された「未来形成委員会」の審議内容が最近公表され、2030年ころには地区制度を廃止し、地域制度とセクション制度を設けることとなり、日本に於いては現在の34地区制が廃止され1つの地域となり、その中に102のセクションが置かれることが計画されているとのことであります。今後これらの計画がどのように進められていくのか、このようなロータリーの変化の中にあって、我がクラブは日本のリーダークラブとして多くのRCとの情報交換や交流は大変重要であり、その意味においても我がクラブの会員による地区でのご奉仕は今後ますます重要になってくるものと思います。

 さてこの一年を振り返り会員の皆様へのご報告も兼ねてご挨拶を申し上げました。今年度の誇るべき成果はすべて理事・役員そして各委員会の委員長はじめ委員の皆様のご尽力によるものであり、深く感謝申し上げる次第でございます。そして谷川副会長には度々お助けをいただきお礼の言葉もありません。本当にありがとうございました。

 幹事の錢高さんには、今年度スタートと共に業界団体の長にご就任され、社業と共に多忙を極めておられる中、幹事としてプレ理事会を含む16回の理事会、4回のクラブ協議会など円滑な運営の要を担っていただきました。副幹事の植田友宏さんがご逝去されるという悲しみの中にあっても、平井次年度幹事のご協力もいただきながら、円滑に例会を運営いただきました。良き関西コンビで一年を無事に終えることが出来、感謝致しております。

 そしてこの関西コンビを支えて下さいました、事務局加藤さん、滝沢さん、関根さん、帝国ホテルのスタッフの皆さん、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。 小島直前会長が前年度最終例会にてご挨拶をされた際、東京RCとして「変えていくもの」と「変えてはいけないもの」を見極めて、世界のRCのペースメーカーになっていくことを期待する、と結ばれました。この一年、大役をつとめさせていただき、様々なことを見聞きする中で、確かに「変えていくこと」と、「変えてはいけないこと」が存在することを強く感じました。

 次週からスタートします筑紫年度が我が東京RCの「原点」に立ち、実り多き年度となりますことを心からご期待申し上げ、最終例会のご挨拶と致します。
ご清聴いただきありがとうございました。


   

幹事挨拶

2023年6月28日(水)

幹事 錢高久善君


 最終例会に当たり幹事報告と御礼のご挨拶を申し上げます。

 最初に、昨年7月6日に黒田年度の初例会が行われ、その後一年を通じて例会を臨時に休会することなく無事に本日を迎えることが出来ましたのが、幹事として一番幸せなことであります。本日の挨拶原稿をまとめるに当たり、先輩幹事の方の最終例会挨拶をあらためて勉強させて頂きました。竹中会長年度・林幹事、濱口会長年度・浅川幹事、小島会長年度・國分幹事、いずれの年度も例会の休会と再開の繰り返しに腐心されており、そういった心配もなく無事に任期を全う出来ましたことは本当にありがたく、感謝申し上げなければなりません。

 と申し上げながらですが。小職自身は、昨年7月27日、黒田会長年度が始まりましてから4回目の例会を新型コロナウィルス感染症に罹患したことにより欠席致しております。黒田会長、谷川副会長、平井副幹事には大変ご心配、ご迷惑をお掛けしましたことをこの場をお借りして、改めて御詫び申し上げなければなりません。今月、黒田会長年度の理事会メンバーによる納めの懇親会を執り行いました際に、谷川副会長からは、黒田会長が急遽例会をご欠席されたとしてもその代役を担うことが自分の責務であり、健康管理には、ひときわ気を付けたとのエピソードをお話頂きました。幹事職を拝命してから12か月目になりましても幹事としての至らなさ、心構え不足を猛省致しております。

 さて、一年を通じまして円滑な例会運営が出来ましたのは、小川さん、木谷さん、山口さんをはじめとする帝国ホテルスタッフの皆さまのご助力の賜物ではありますが、加えまして会員の皆さまのご理解とご支援が無ければ前年度と同様に休会を余儀なくされていたかもしれません。出欠カウントにつきましては、昨年6月時点でまだまだ新型コロナウィルス感染症の状況が予断を許さないということで、上半期では出欠をとらないこととなりましたが、下半期以降は通常の例会運営を行うことが出来ました。本年5月までは、大勢が集まることに対するご懸念などもあったことと思いますが、同じ時間に同じ場所に集まり、同じものを食べることを会員の皆さまが大切にされているからこそ、例会を一年間継続することが出来たのだと思います。

 今年度、国内外のビジターの受入れにつきましては段階的に再開し、親睦活動委員会、国際奉仕委員会では、コロナ禍で入会された会員の方々が、少しでも早く当クラブについて理解され馴染んで頂くために、早い時期から受付当番としてご対応頂きました。

 また、黒田会長の年度方針であります「Enjoy Rotary」のもと親睦活動委員会では誕生会を再開頂き、また各種趣味の会につきましてもお世話人の皆さまのご尽力のもと順次活動を再開頂きました。知人にならなければ、まして友人にはなれません。昼間の例会もしくは各種趣味の会などの親睦の集まりには、是非例会場にあまりお見えになられない会員の方にもお声を掛け合って頂き、積極的にご参加頂きたいと思います。

 昨年11月のクラブフォーラムでは、昼の例会とは異なりお酒も入って、より会員同士が親しくなれる夜の親睦の集まりについて様々なご意見を頂戴致しましたが、実現に至らず大変申し訳ありませんでした。次年度以降で、引き続きご検討頂けましたら幸いです。

 次に、会員数につきましては、期初比12名減少し、期末会員数は323名となります。女性会員2名を含め14名の方に新規にご入会頂く一方で、今年度は、東京ロータリークラブの活動に大変ご熱心であった会員の方々も様々なご事情でご退会されることとなりました。幹事の不徳の致すところであります。

 退会者の中にはご逝去されました会員も5名いらっしゃいますが、副幹事をお願い致しました植田友宏さんが、本年2月にご逝去されましたことは、副幹事を直接ご依頼申し上げました私にとりましても大変衝撃でありました。謹んでご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

 さて、今年度はチャレンジ110プロジェクトとして、障がい者就労支援が採択され、いよいよ「みんないきいきプロジェクト」、が始まりました。4月26日の例会では、NPO法人ジョブコーチネットワークの小川理事長に取り組みの概要についてご説明を頂くとともに、これから障がい者就労支援に取り組まんとする学生の皆さんにもご挨拶を頂きました。また、6月17日には企業在籍型ジョブコーチ養成研修終了生と企業の障がい者雇用担当者の交流会が開催されました。様々な課題を抱えた日本で、社会的に弱い立場にある人の自立を助け、少しずつでも社会を変えて行きたいとの熱い思いを持つ学生たちと当クラブが接点を持てましたことは、今後大きな財産になると確信しております。アイデアを整理頂きました前年度担当理事の林さん、事業を形作って頂きました今年度担当理事の近浪さん、様々にご尽力を賜り有難うございました。

 また災害支援としては、会員の皆さまからのご協力とニコニコボックスを合わせて、青森県大雨災害支援金として50万円を寄付し、トルコ・シリア地震災害支援金として200万円を駐日トルコ共和国大使館を通じて寄付致しました。トルコへの災害支援には、駐トルコ共和国特命全権大使をご経験されました遠山敦子さんにご尽力を賜り、黒田会長からギュンゲン大使閣下に直接目録を贈呈させて頂くことが出来ました。

 幹事のお役目として、もしくは役得としてですが、東京ロータリークラブがスポンサーとなりました子クラブ、また友好クラブの周年行事に多数ご案内を頂きました。コロナ禍では、各クラブ共に周年行事を縮小されていたようですが、黒田会長年度では多くのクラブが周年行事を盛大に執り行われ、小職も谷川副会長と会津若松ロータリークラブ70周年、黒田会長と柏崎ロータリークラブ70周年、そして大阪ロータリークラブ100周年の記念式典に参加させて頂きました。訪問先のクラブでは、過去に当クラブ例会にビジターとしてお越し頂いた際に、会員皆さんから積極的にお声掛けされたことなど、スポンサークラブに対する感謝の言葉を多数頂戴し、改めて東京ロータリークラブのメンバーの一員であることを誇りに感じております。

 他クラブとの関わりという点では、今年度、当クラブからは7名の方々に第2580地区の役員、委員としての活動にご協力をいただきました。また、ロータリー卓話者として地区内他クラブでの卓話候補者リストに51名の方々にご登録頂きました。これは前年比で2名増となっております。

 最後に、黒田会長には、準備期間を通じまして、いろいろとご指導頂くだけでなく、助けて頂き本当にありがとうございました。幹事や事務局の不手際で例会進行に不備がありましても、会長自らお詫び頂きましたことは一度や二度ではありませんでした。また、私では判断つかないことでご相談申し上げましたら、その場その場でご決断頂きましたし、難しい事柄がありましても「これは、僕から話しておくよ」と、ご自分で引き取って頂きましたので、失礼ながら幹事としては大変楽をさせて頂いたものと反省しております。常に、朗らかな笑顔、自然体で例会を進行して頂きました会長に対して、理事会メンバー、そして事務局を代表し改めて御礼申し上げます。

 さて、反省だらけならば、もう一年幹事を続けたらどうかと、この3カ月ほど平井副幹事より事あるごとに言われておりましたが、先日も無事に第3回プレ理事会を終えられ準備万端と拝察しております。一方で、会員の皆さまのご理解とご協力がなければ、東京ロータリークラブが活気と魅力に溢れるクラブであり続けることは出来ません。会員の皆さまと一緒に、筑紫会長、平井幹事年度の東京ロータリークラブがさらに発展致しますよう、心よりお祈り申し上げまして、最終の幹事報告と御礼のご挨拶とさせて頂きます。一年間どうも有難うございました。