卓話


会長就任挨拶

2023年7月5日(水)

会長 筑紫勝麿君


 本年度会長を仰せつかりました筑紫勝麿です。黒田前会長の後を受けてこれから1年間務めてまいりますので、よろしくお願い致します。

 私は18年前の2005年に、当時の佐治信忠会員と大山綱明会員のご推薦により入会しました。当時の職業分類はウィスキー製造で、入会後間もないイニシエーションスピーチでは「お酒の話」と題して、諸先輩方を前に、「人は海で溺れるよりもコップの中で溺れる」という教訓めいた笑い話を披露したことがあります。これまでロータリーでは、青少年担当、国際奉仕担当の理事や、SAAの委員長を務めたほか、ソングリーダーとして2-3カ月に一度、ロータリーソングの指揮を執りました。

 これらの活動を通じて、会長や役員、委員会の皆さんと親しく接することが出来ましたが、これは仕事を離れた交流の場として貴重な機会でした。また、東京ロータリー百周年の記念式典では、新しいロータリーソングをソングリーダー委員会のメンバーが初めて披露しましたが、この式典に向けて当時の委員長として前年の秋から月一回の特訓を続けてきたのが懐かしい思い出です。

 さて今年度の国際ロータリーの会長は、イギリス・スコットランドのマッキナリー会長ですが、会長テーマとして「世界に希望を生み出そう」(CREATE HOPE in the WORLD)を掲げています。「ロータリーの目標は、破壊的な紛争から世界が立ち直れるように、希望を取り戻すことだ」と述べました。これを受けて、今年度の2580地区の栃木ガバナーは、「持続可能な元気なクラブを実現しよう」という基本方針を掲げ、これを成し遂げるスローガンとして、「ロータリアンの心に火をつけよう」(Get the Joy of Rotary)を掲げました。これには、ロータリアン一人一人の力の結集が元気なクラブを生み出すという意味が込められています。

 東京ロータリーも、こうした大きな方針を踏まえて行動することになりますが、クラブ運営について私が最初に申し上げたいことは、今年度においても当クラブは、諸先輩が長年に渡って築いてきた良き伝統を守りそれを充実させていくことを活動の基本にしたいということです。特に今年は、三年以上に亘って続いたコロナ禍の影響から立ち直り、正常な活動に戻っていく時期に当たりますので、良き伝統を守り充実させることの大事さが一段と感じられます。コロナ禍の時期においても、大きな制約の中で当クラブの活動を維持してきた、竹中、濱口、小島、黒田の各会長、及びその役員、事務局の皆さんのご尽力に敬意を表し、感謝を申し上げます。

 その上で私は今年のクラブテーマとして、社会奉仕について考えたいと思います。国際ロータリーには社会奉仕について次のような言葉があります。「ロータリーにおいて社会奉仕とは、ロータリアンの全てがその個人生活、事業生活及び社会生活に奉仕の理念を適用することを奨励、育成することである。」これは、国際ロータリー決議23-34 社会奉仕活動に対する指針です。そして、この奉仕の理念を適用するにあたっては、各クラブが、会員による奉仕にその機会を与えるものとして、さまざまな社会奉仕活動を進めてきています。

 それでは、会員は奉仕の理念の適用として何をするのでしょうか。それは一つには、クラブが行う社会奉仕活動に参加することですが、それも含めて何をなすべきかについて、会員一人一人がロータリーの奉仕の理念と共に考え、行動することであります。

 そこで、私は本年度のクラブテーマとして、会員一人一人が、ロータリーの奉仕の理念と共に考え、行動する、という意味を込めて、「ロータリーと共に」というテーマにしたいと考えました。

 東京ロータリー百周年のスローガンは、「原点に立つと未来が見える、PARTICIPATE!」ですが、このPARTICIPATEという言葉は、RIの会長を務めた東ヶ崎潔さんの1968年度の方針で、「進んで参加し、実行せよ」ということです。「ロータリーと共に」というテーマは、この「PARTICIPATE」というスローガンに通じるものであります。

 社会奉仕について考えるに当たっては、当クラブの新しい10年プロジェクトである、「みんないきいきプロジェクト」が良い例になります。この10年プロジェクトは、障碍者が仕事に就くことを支援する活動であり、前年の黒田年度から活動が本格化してきました。日本の人口の6%にあたる約800万人の障碍者のうち、就業者は60万人程度です。障碍者の中には働きたいと思っていてもそういう機会が得られないという人たちが沢山いると言われていますが、そういう人たちが仕事に就くチャンスを得られる社会を作り出していこう、という活動は、経済人の団体であるロータリークラブであるからこそ、会として、また個人として考えていくのに相応しい活動だと思います。

 この障碍者就労支援というのは非常に大きな課題です。一朝一夕にできるものではありません。しかし、こういうときに頭に浮かんでくる、私の好きな言葉を紹介したいと思います。それはイタリア語ですが、「chi va piano, va sano. chi va sano, va lontano.」というものです。訳しますと、「静かに行くものは健やかに行く。健やかに行くものは遠くまで行く。」というものです。

 一人の力は小さくても、また1年で出来ることは限られていても、それを静かに着実に重ねて行けばやがて遠くまで行ける、という意味で、これを心掛けて活動していきたいと思います。

 以上、社会奉仕について述べました。次に、本年度の活動として、個別にお話しします。

 まず、「魅力あるロータリーを目指す」ということを掲げたいと思います。魅力あるとは、例えば例会の卓話が素晴らしい、親睦の会や趣味の会に参加して楽しい、奉仕活動が有意義だなどということです。また、この魅力あるというのはクラブの中から見て魅力あることでもあり、外の人から見ても立派な会だと思われるようなもので、そういう会に自分も入ってみたいと思われるような会です。

 ロータリーは奉仕と親睦を旨とする特徴ある団体です。いろいろな活動を行うに当たって、会員同士が親しい関係にあることが一緒に活動する喜びになり、進んで取り組む力になります。また、そういう仲間を増やしていくことは、ロータリーの活動を充実させることに繋がります。そこで、会員増強には力を入れていきたいと思いますし、会員の皆さんのご友人を積極的に誘っていただきたいと思います。

 ここで、例会への出席という基本的なことについて考えてみますと、かつて第84代の若井恒雄会長が、「東京ロータリークラブは見識の宝庫だ」と話されたとお聞きしたことがあります。日常のロータリーの例会の中にこそ、色々な方の識見に出会うチャンスが潜んでおり、ここに、出席についてのロータリーの本質的な意味があるように思います。そこでまず、出席する、参加するということが大事なのですが、ここ数年、特にコロナ禍の時期は例会が開かれていない期間が長かったので、自然に足が遠のいてしまった方がいます。また、中には折角入会しても例会に出席していないという方もいます。現在の出席率は残念ながらあまり芳しいものではありませんので、新しい会員の増強と共に、現在の会員の復帰も重要な課題だと思います。

 Enjoy Rotaryという言葉は、何代かの会長がテーマとして掲げ、前任の黒田会長もテーマとして掲げました。これはロータリー活動を一言で言い表している言葉だと思います。私も会員の皆さんに、ロータリーの例会に出席し、活動に参加して、Enjoyしていただきたいと思います。

 次に東京ロータリークラブが属します2580地区への協力について申し上げます。ロータリー活動の基本単位は各クラブですが、教育研修や情報提供の観点では地区の果たす役割には大きなものがあります。実際、私自身も今年の春に地区の研修を受けて、ロータリークラブの理念や事業について認識を新たにしました。地区には、現在8人の会員が各委員会の委員として活躍していますが、ベテランの会員にとっても新入会員にとっても良い勉強と経験の機会ですので、地区の活動に参加することを考えていただきたいと思います。また、他のクラブへの卓話者の派遣というのも、東京クラブの重要な役割です。東京クラブは社会的な経験の豊富な方たちのクラブであり、いわば人材の宝庫ということが出来ます。こういう会員の皆さんに卓話者として地区のクラブに行っていただくのは、当クラブならではの地区への貢献と言えます。事務局で候補者を募っていますので是非登録していただきたいと思います。

 クラブ運営を円滑に行うためには、財政的な裏付けが必要ですが、ここで、クラブの会費について申し上げますと、当クラブでは2004年度より会費を年額32万円とし、2022年度まで据え置いてまいりました。ところが作今の物価上昇により、例会の食事代を始め幅広い分野での値上げが行われたため、クラブ財政が大変厳しい状況になってまいりました。そこで、6月14日のプレ理事会において、2023年度より会費を年額2万円値上げすることを決定し、その理由と内容について、会員の皆様に対して私から書面と週報でご説明いたしました。会費の値上げについては、クラブ細則の改正が必要となりますので、7月12日の例会においてお諮りしたいと思います。既に事務局からご案内をお送りしていますが、当日は例会にご出席いただき、細則の改正を承認していただきますようよろしくお願い致します。

 最後に、私の職業分類についてもう一度触れたいと思います。私の現在の職業分類は、民事弁護士です。しかし最近では東京クラブに弁護士の会長はいらっしゃいませんでした。それでは、会長と弁護士では相性が良くなかったのでしょうか?

 そこで外国の例を見てみますと、外国には弁護士で会長になった方の例があります。例えば、今から118年前のシカゴの会長は弁護士でした。その人の名前は、ポール・ハリスと言います。そうしてみますと、会長と弁護士の相性は、必ずしも悪くはなさそうです。 皆さんのご協力を得てこれから一年間微力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。


幹事挨拶

2023年7月5日(水)

会長 筑紫勝麿君
幹事 平井正修君


 本年度、筑紫勝麿会長のもとで幹事を務めさせていただきます平井正修でございます。初例会に際し一言ご挨拶させていただきます。

 まず初めに、前年度の幹事としてご活躍いただきました錢高久善さん、一年間本当にお疲れ様でした。錢高さんには、会長を支えクラブが効果的に機能するためにはどのように取り組むべきかを身をもってお示しいただきました。常に会場全体に目を配り、何事にも迅速に対応されている姿に多くの事を学ばせていただきました。あらためて感謝申し上げます。

 残念なこともありました。期初より副幹事としてご一緒し、ロータリークラブの事についていろいろと教えてくださいました植田友宏さんが2月にご逝去されたことです。あまりに突然のことで、悲しみよりも驚きの気持ちでいっぱいになりました。ただただご冥福をお祈りするばかりです。植田さんご逝去以降、副幹事の仕事である誕生日の方の出席確認では白山聡一前年度親睦活動委員長に大変にお世話になりました。この場をお借りし御礼申し上げます。

 本年度、筑紫会長をご一緒に支えていただきます副幹事は、江幡哲也さんと郡龍一郎さんです。江幡さんには次年度、亀谷年度の幹事をお引き受けいただくことになっております。一年間宜しくお願い申し上げます。

 私は、2007年6月、宮内年度の最終例会日に故荒木正雄さん、依田巽さんのご推薦で当クラブに入会させていただきました。ある日、全生庵の檀家であった荒木さんから「ちょっと話があるからうちに来なさい」と言われご自宅に伺ったところ「世間での修行の為に毎週水曜日のお昼帝国ホテルに食事に来なさい」と命ぜられロータリークラブについて何の知識もないままに当クラブに入会し、以来16年間ロータリーについての知識理解を深める努力を怠ったまま、今日まですごしてしまいました。

 一昨年、筑紫会長より例会場にて幹事就任のお話をいただきました時は、ただただビックリし、その場ではご返事できませんでした。はたして自分のようなものに、この伝統と格式ある東京ロータリークラブの幹事が務まるのかと自問自答を繰り返しましたが、お役についてのお声掛けは断らないという良き伝統にならいまして、お引き受けをいたしました。力不足ではございますが、筑紫会長をはじめ、理事の皆様、副幹事のお二人のお力添えをいただきながら、幹事として当クラブのお役にたてますよう尽力する所存です。会員の皆様におかれましては、ご指導ご鞭撻、そしてご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

 さて、本年度、ゴードンR.マッキナリーRI会長の掲げられたテーマは「世界に希望を生み出そう CREATE HOPE in the WORLD」です。破壊的な紛争から世界が立ち直れるように、希望を取り戻すこと。そうすれば、私たち自身のために持続可能な変化をもたらすことが可能になる、という意思です。

 また、2580地区 栃木一夫ガバナーの基本方針は「持続可能な元気なクラブを実現しよう」で、合言葉は「ロータリアンの心に火をつけよう Get the Joy of Rotary」です。ロータリアンだからこそ得られる喜びや体験に価値がある。実践哲学である「中核的価値観」を身につけ、不易流行、イノベーションに挑戦する心に火をつけよう、という意思です。

 本年度、筑紫会長のテーマは「ロータリーと共に」です。RI決議23-34ロータリーにおいて社会奉仕とは、ロータリアンのすべてがその個人生活、事業生活、および社会生活に奉仕の理念を適用することを奨励、育成することである。との指針をふまえ、会員お一人お一人が、ロータリーの奉仕の理念を共に考え、行動しよう。という意味をこめられてのテーマです。

 5月、3年強にわたって私たちを苦しめ、悲しませてきた新型コロナウイルスも一定の落ち着きをみた、という判断から感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。もっとも、ウイルスが無くなったわけではなく、性質が変わったわけでもなく、これからも感染する恐れがあることは変わりありません。

 それでも、いろいろな制約が解かれ、生活の自由度は高まりました。それにともないロータリーの例会運営につきましても本年度は完全に旧来のかたちにもどすことができると考えております。12月のクリスマス家族会も今年はご家族皆様にご参加いただけると思っております。長谷川親睦活動委員長はじめ委員の皆様におかれましては宜しくお願い申し上げます。

 また、各委員会活動、誕生日会、趣味の会、年代別親睦会、ラウンドテーブルなどの活動につきましても、是非とも活発な活動をお願い申し上げます。とくに委員会活動につきましては、例会だけではなかなか「友の輪」が広がらない中、例えば親睦活動委員会で受付当番をご一緒したり、SAAで毎週お顔を合わせることで親睦も深まり、さらに、それがそのまま筑紫会長の活動方針の一つである、奉仕活動の推進にもつながっていくと思いますので宜しくお願いいたします。

 新しい委員会の設置についてご報告いたします。長年にわたり例会等の写真撮影を契約しておりました五十嵐写真館が、4月をもちまして契約終了となりました。そのためにすでに皆さんお気づきのこととは思いますが、5月、6月につきましては写真同好会有志の皆さんに例会の写真撮影をお願いしておりました。この間新しい契約先を模索しておりましたが、金額等の折り合いもなかなか難しく、当面の間、例会の写真につきまして会員の中で対応することになりました。それにともない、6月14日のプレ理事会にて尾関クラブ奉仕理事の元、新たに写真委員会を設置することに決定いたしました。委員長は橋本有史さんです。写真委員会には例会の写真撮影とともに、夜間例会等の業者の選定、今後の写真撮影のあり方についてご検討いただきます。橋本委員長はじめ委員の皆さん宜しくお願い申し上げます。

 会員増強について申し上げます。昨年度期末会員数は323名となりました。昨年は14名の新入会員をお迎えしましたが、ご逝去された方をふくめて残念ながら26名の方が退会され期初比−12名です。本年度の目標は期初比+2名です。筑紫会長の活動方針である「魅力あるロータリー」を実現し、東京RCにふさわしい方をお迎えできるよう中川理事、委員会の皆様と共に会員増強に努めてまいりたいと思います。

 チャレンジ110「みんないきいきプロジェクト」につきましては、鈴木理事のもと前年度からの継続事業、若手ジョブコーチリーダー奨学金、企業内ジョブコーチの学びと交流の支援に加え、アジアのジョブコーチ交流事業、働く障碍者のTボール交流大会の開催などの新規事業にも取り組んでまいります。

 2580地区への協力ですが、本年度も水野PGをはじめ8名の方々が地区でご奉仕されます。地区役員、委員の皆様とよく連携をとってクラブ運営をすすめてまいりたいと思います。

 本年度のクラブ行事としては、10月18日に東京RC創立103周年記念例会兼家族会、12月20日にはクリスマス家族会、2024年2月21日にはRI創立119周年記念例会兼家族会が開催されます。会員の皆様には是非ご家族もご一緒にご参加いただき、親睦を深めていただければ幸です。

 本年度地区行事としては、昨年と同様に千代田6クラブ合同例会が11月15日に予定されております。年次地区大会は2024年2月29日に帝国ホテルにて開催が予定されております。国際大会は2024年5月25日〜29日にシンガポールで開催の予定です。大勢の方にご参加頂きたいと思いますが、ご都合がつきません場合には、登録だけでもご協力いただけますと幸です。

 最後になりますが、クラブ運営を実質的に支えてくださる事務局の加藤さん、滝沢さん、関根さん、また帝国ホテルの皆さん、関係スタッフの皆さん、一年間お世話になります。宜しくお願いいたします。

 東京RCのさらなる発展のため、そして、会員皆さまが気持ちよく例会にお越しいただき、気持ちよくお帰りいただけますよう、甚だ力不足ではございますが、全力を尽くしますので、宜しくご指導の程お願い申し上げます。

 以上、簡単ではございますが、幹事挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。